いよいよ最終回です。最後に皆さんにお伝えしたいことがあります。それは「口べたなのは悪いことではない」ということです。
もう少し丁寧に言うと、「自分が口べただ」と思うのなら、ちゃんと対策をすれば、何の問題もないということです。危険なのは、自分はそこそこ話せていると思い込んで、聞き手が理解できているかに無関心な人のほうです。
いよいよ最終回です。最後に皆さんにお伝えしたいことがあります。それは「口べたなのは悪いことではない」ということです。
もう少し丁寧に言うと、「自分が口べただ」と思うのなら、ちゃんと対策をすれば、何の問題もないということです。危険なのは、自分はそこそこ話せていると思い込んで、聞き手が理解できているかに無関心な人のほうです。
今回は、これまでお話ししてきた「ビジネスの現場でしっかり伝えるためのテクニック」を、改めて総まとめしておきますね。
ビジネスの現場では、「あなたがどう見えるか」ということは問題ではありません。中身がちゃんと伝わって聞き手の心を動かせるかが最も大切なことです。
キーワードは「聞き手第一主義」。聞いている人にとって①「理解しやすい」②「聞きやすい」③「思わず引きつけられて眠くならない」ことがポイントでした。それぞれのコツを簡単に復習しましょう。
エグゼクティブやビジネスパーソンのプレゼンテーションをお手伝いする仕事を始めて5年あまり。忙しい方を相手にしているため、「ざっくりと」「シンプルに」「ゆっくり・はっきりと」「準備を徹底する」など、基礎的な伝え方のテクニックを短い時間で伝えることしかできないのがほとんどです。
今回は、お客様に「本当はここまでたどり着いていただけたらなぁ」と思っている、私が考えるプロのテクニックについてお話しします。
それは「チェンジ・オブ・ペース」と「メタ認知」です。
ラグビー・ワールドカップ、8強入りを果たした日本代表のチームスローガンは「ワンチーム」でしたよね。
実は、企業を代表して行うプレゼンテーションも、やはりチーム一丸となって行う必要があります。
今回は、私が最近、企業からの依頼を受けると必ず最初にしている話をご紹介しますね。
第23回の連載で、「伝わるプレゼンをしたいのなら、話すのが得意でもちゃんと原稿を作りましょう」とお伝えしました。
とはいえ、「原稿やメモを見ながら話している姿は恥ずかしい」とおっしゃる方も結構いらっしゃるんですよね。
そこで今回は、「カッコ悪く見えない原稿の見方」をご紹介します。
「お医者さんの前でうまく話せないのです」という相談を何度か受けたことがあります。
診察室で「どうしました?」とすぱっと聞かれると、どこから話して良いかわからず、ドギマギしてしまう、というのです。
そんな質問を受けた時、私なりの経験でお答えしていたのですが、それが間違っていなかったのだと思えるテレビ番組がありました。
決算発表や株主総会で経営者はどう話せばいいのかというご相談は、これまで数多く受けてきました。そしてその数は年々増えてきています。
特殊なケースではありますが、今回は企業にお勤めの方なら無関係とは言えない、いわゆるIRの現場での伝え方のポイントをご紹介します。
「私、声が通らないんです。」
結構あるんです、ご自分の声に悩んでいらっしゃるという相談。
しかし、実際にその方の話している声は、確かに小さめではあるものの、声が通らずに聞こえにくいというレベルではないことがほとんどです。
どうしてそういう指摘をされてしまうのか?今回は「声が通らない」と思っている方に向けてのお話です。
前回、「話し方を向上させたかったらまず録音しましょう」とお話しました。
次の段階は、その録音したものをどう聞くか、ということです。これが話し方を向上させる上で、最初のハードルです。
というのも、何も考えずに聞くと、自分の声があまりにヘンに聞こえて聞く気になれないからです。まずは声質については無視するようにしてください。
この連載の最優先目標は「聞いている人が理解しやすい」話し方を会得することです。声のよし悪しは今のところは放っておきましょう。