「私、声が通らないんです。」
結構あるんです、ご自分の声に悩んでいらっしゃるという相談。
しかし、実際にその方の話している声は、確かに小さめではあるものの、声が通らずに聞こえにくいというレベルではないことがほとんどです。
どうしてそういう指摘をされてしまうのか?今回は「声が通らない」と思っている方に向けてのお話です。
「私、声が通らないんです。」
結構あるんです、ご自分の声に悩んでいらっしゃるという相談。
しかし、実際にその方の話している声は、確かに小さめではあるものの、声が通らずに聞こえにくいというレベルではないことがほとんどです。
どうしてそういう指摘をされてしまうのか?今回は「声が通らない」と思っている方に向けてのお話です。
いやぁとんでもない年でしたね。2020年。
話すこと、伝えることを長年考え続けてきた私にとっては、2020年こそ、「話すことの大切さがより高まった年」だった気がしています。
その大きなきっかけは、もちろん、新型コロナです。
前回、「話し方を向上させたかったらまず録音しましょう」とお話しました。
次の段階は、その録音したものをどう聞くか、ということです。これが話し方を向上させる上で、最初のハードルです。
というのも、何も考えずに聞くと、自分の声があまりにヘンに聞こえて聞く気になれないからです。まずは声質については無視するようにしてください。
この連載の最優先目標は「聞いている人が理解しやすい」話し方を会得することです。声のよし悪しは今のところは放っておきましょう。
話し方がうまくなるには、何からはじめたらいいのか?多くの方から頂く質問です。
答えは簡単、ご自分の話している様子を、録音・録画することです。
こう言うと、「自分の声を聞くのは嫌!無理!」という方がほとんどです。わかります。私もそうでしたから。でもこれだけはやってほしいんです。
はじめまして、松本和也です。私は2016年にNHKを退職してから、主にビジネスパーソン向けの研修や社長・役員向けのスピーチコンサルタントをしています。
これまで本当に多くの皆さんが「話し方」についてお悩みなのを見てきました。そのお悩みの多くは、元アナウンサーの私からすると、「そんな誤解をしているの?」「そんなことにとらわれていたの?」「なんでそんな遠回りをしているの?」と感じるものでした。